つくね芋・・魅惑の食材を使った鍋
つくね芋という山芋がある。長芋や大和芋のようにネバネバを楽しむタイプの芋なのだが、その粘り具合は段違い。
粘りが強いだけではなくて味わいも深い、そんなつくね芋。
とろろ飯なんかも好きで、長芋を自分ですりおろしたりするけども、その勢いで料理をするとあまりの粘りに驚かされる。普通のすりおろし器ですりおろしても、なんと下にたれないくらい粘る。
そんなつくね芋。結構お高めの芋なのだが、ヤマノイモ科は基本的に日本原産のものが多いので、栽培すること自体はそれほどむずかしくないらしい。らしいというのは育てたという人の話を聞いたことが無いため。
そんなつくね芋。美味しいものなので、家に庭とかがあったらちょっと育ててみたい。

つくね芋
実家に帰ったときにおいしいおいしいと言っていたら、母親が送ってきてくれたので、感謝感激。ほんとにありがたい。つくね芋自体は上でも書いているので、ヤマノイモのたぐいなので、粘りを楽しむのが良い。ただ、オススメの食べ方は鍋に入れること。
とろろそばなんかを想像すると鍋に入れると流れ出してしまいそうな気がするが、そこがつくねいものすごいところ。
鍋に入れると普通のとろろのように液体と混ざっていかず、熱を加えることによって固まっていく。外はちょっと固まって、中にとろろがあるようなものになり、不思議な食感を楽しめる。

ハロウィーン仕様のつくね鍋
ソーセージの間にある白っぽいやつがつくね芋をすりおろしたやつ。

つくね芋とりわけ
右がきりたんぽでえのきの下になっているのがつくね芋。うまく写っていなさすぎで驚いた。
作り方
今回はハロウィーン仕様にしようということで血の池をイメージしてキムチ鍋にした。ただ、つくね芋っぽさを出すために味噌風味のきいたキムチ鍋に。オレンジ色のジャックオーランタンは人参で作っており、白いおばけはきりたんぽをカットしてノリを貼り付け。
ミイラ男はソーセージに細切りにしたスライスチーズを使用。ちょっと手間はかかったもののそれなりに上手く出来たと。今回はワイワイと複数人で作ったので微妙に差があるのは仕方ない。
鍋の素と具材をいれて煮立ったらつくね芋を投入。かたまりの加減は好みだがあまり加熱しすぎるととろろ感が失われるのでとろろ感満載のすぐいれたタイミング、外側のとろろ感がなくなってくるいれてしばらくたったタイミング、とろろ感はなくなったが不思議な触感になっているしばらくたったタイミングといろいろと楽しんでみるのも良い。
鍋のポイント
ハロウィーン仕様で思いの外良かったのはきりたんぽとスライスチーズ。キムチ鍋とチーズは結構合う。具材を少し洋風にしたときに、チーズをいれながら食べるのも美味しそう。
つくね芋に関して言うと固さ具合が決め手。是非自分にあった固さを見極めて欲しい。私はちょっと大きめにして、外側と内側のかたまり具合の違いを楽しむのが好きなので、わりとさっさと食べてしまうようにしている。
キムチ鍋はスープに強めの味がついているのでつけダレは必要ないものの、ちょっとしたアクセントがあるとそれはそれで味が際立つのでお供に柚子胡椒なんかをおすすめする。
鍋の改良点
キムチ鍋ということで少々控え気味になったが、スライスチーズはもっといれても良かったかも。キムチ鍋に対して洋風のチーズは違うかなと控えたのは間違いだった。ただ、溶けてなくなってしまってもダメなのでしゃぶしゃぶ風にして食べるのが良いかな。
つくね芋のとろろは思った固さにするのが難しいが、それさえ乗り越えれば楽しめる。今回キムチだったので味わいという観点で言うとキムチに負けてしまった。その点は改善が必要。
次回はだし系の鍋か水炊きにいれてみよう。